安い刺身が劇的に旨くなる!ピチットシートは魔法の調理シートです。今回は、このピチットシートを使ってイカの塩辛を作ってみました。簡単に作れて酒の肴に最高ですよ。
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ピチットシート
ピチットシートって、ご存じですか?ピチットシートは魚などの生臭みを抜いて、旨味成分だけを凝縮させる魔法の調理シートです。
目に見えない穴の開いた2枚の半透膜フィルムと、その間にはさまれた高い浸透圧を持つ水あめ成分、そして吸収した水分を保持する海草成分(糊料)の働きによる”浸透圧パワー”から成ります。
浸透圧が魚介類や肉類などに含まれる余分な水分や生臭み成分を取り除き、分子が大きい旨み成分のみを素材の中に閉じ込め、旨味を凝縮させるのです。
刺身がぷりっぷり!!
スーパーで買った鯛の刺身をピチットシートに乗せます。
さらに、上からピチットシートを密着させるようにかぶせて冷蔵庫へ。
3時間後。余分な水分や生臭み成分がピチットシートヘ取り除かれました。
鯛やヒラメなどの白身魚が劇的に旨くなります。スーパーの安い刺身がモチモチのぷりっぷり!まさに料亭の刺身へ大変身。今回はこのピチットシートでイカの塩辛を作りたいと思います。
イカの塩辛作り
地元スーパーでスルメイカを購入。
胴体を切り離します。
下足とミミは使わないので、塩コショウで炒めました。
スルメイカの肝
パンパンの肝を取り出します。
肝に貼り付いている墨袋を、破らないように指先でそっと取り除く。
先程の刺身と同じように、ピチットシートでピチッと包みます。
肝も同様に包む
これを冷蔵庫で1日寝かせます。
1日後。余分な水分や生臭み成分が取り除かれました。
ピチットシートが水分や臭み成分でブヨブヨになっています。
肝を破り、中身を絞り出す。
絞り出した肝を濾します。
身は3等分に縦にカット。
さらに食べやすい大きさに切ります。
肝に大さじ1杯の塩を入れて、身と肝をよく混ぜ合わせます。
よく合わさったら、ラップをして冷蔵庫へ。1日1回かき混ぜて、3日目位が食べ頃です。
まとめ
めちゃめちゃ旨い酒の肴ができました。熱燗がすすんで、つい呑みすぎてしまいます。イカは必ず新鮮なものを買ってくださいね。
私は釣りをしますので、アニサキスには敏感です。スルメイカにはアニサキスがおりますので、よく取り除いてから調理してください。
もし、不安な場合は船凍イカがおススメです。獲れたての生きたイカを船で急速冷凍された船凍イカなら、アニサキスは死滅していますし、新鮮なまま冷凍されているので鮮度抜群ですよ。
尚、ピチットシートは大型スーパーでは販売されておりません。釣具屋には数枚セットで売られている場合がありますが、とても高くて買えません。一度、東急ハンズの調理グッズコーナーで見かけたことがあります。ご参考まで。